子育てをしていると、必ずと言っていいほど直面する「イヤイヤ期」。
1歳半〜3歳頃に多く見られるこの時期は、まさに親の忍耐力が試される時期でもあります。
ごはんもイヤ、着替えもイヤ、お風呂もイヤ…。
こちらが何を言っても、まず返ってくるのは「イヤ!」の一言。
最初は笑って対応できていたものの、毎日繰り返されると、さすがにこちらもイライラが募ってきますよね。
そもそも「イヤイヤ期」って何?
この時期の子どもは、心と身体が急速に成長していて、自我が芽生え始めます。
でも、自分の気持ちをうまく言葉にできなかったり、思い通りにならなかったりすると、感情が爆発して「イヤ!」となってしまうのです。
つまり、「イヤイヤ」は自己主張の第一歩。
これはとても大事な成長のサインなのです。
「ママ、これイヤ!」から始まった、わが家のイヤイヤ期
子どもが2歳を過ぎたころ、少しずつ言葉が出てきて、会話らしきやりとりができるようになってきた頃のこと。
嬉しい反面、同時に始まったのがあの**「イヤイヤ期」**でした。
最初はちょっとした主張。「違う服がよかったんだね」「これじゃなくてあっちが食べたかったのね」と、私も比較的冷静に受け止めていました。
でも、ある日を境に、その“イヤ”が激化。
朝起きてから寝るまで、何を言っても「イヤ!」の嵐。
保育園に行くのもイヤ、ごはんを食べるのもイヤ、お風呂もイヤ、寝るのもイヤ…。
ある朝、靴下を履くのがイヤだと全力で拒否され、家を出るのに40分かかったことも。
私も最初はなだめようとしていましたが、仕事の時間が迫る中で余裕はなくなり、つい怒鳴ってしまった日もあります。
「なんでそんなに何でもイヤなの!?こっちだって大変なんだから!」
そう言った瞬間、息子は目を真っ赤にして泣き出しました。
自己嫌悪で、涙が出ました。
イヤイヤ期は“自我の芽生え”。でも親はしんどい。
イヤイヤ期は、成長の証。
これはたくさんの育児本やネット情報でも目にしました。
でも、現実は「きれいごとじゃ済まない」んですよね。
こちらがどんなに優しくしても、思い通りにならないことへの怒りや不満で、子どもは床に寝転んで大泣き。
スーパーでは周囲の目も気になるし、心が折れそうになる瞬間の連続でした。
ただ、そんな中でも救われたのは、ママ友や先輩パパママからの**「うちもそうだったよ」「永遠には続かないから大丈夫」**という言葉。
自分だけじゃないんだ、と思えたことで、少しだけ心が軽くなったのを覚えています。
私が試して効果を感じた3つの対処法
ここからは、わが家で実際に試して効果があった方法を紹介します。
① 共感+言い換え:「イヤだったね」を最初に言う
まずは子どもの気持ちを受け止めること。
「靴下イヤだったんだね」「こっちのスプーンじゃなきゃイヤだったのか」など、**“共感→言い換え”**をするだけで、不思議と落ち着くことがありました。
② 選択肢を提示する:「どうする?」と自分で選ばせる
「このズボンと、このズボン、どっちがいい?」と聞くと、**“自分で選べた満足感”**があるのか、スムーズに動いてくれることが増えました。
③ 自分の感情を整理する時間をつくる
正直、一番大事だったのはこれかもしれません。
疲れている時や余裕がない時こそ、**「子どもが問題なのではなく、自分の状態が乱れている」**と気づくこと。
ほんの5分でも深呼吸をしたり、1人になる時間を持つと、冷静さを取り戻すことができました。
イヤイヤ期に必要なのは「完璧な対応」じゃなくて「折れない心」
結局のところ、完璧な対応なんてできません。
でも、子どもも親も“初めてのイヤイヤ期”。
お互いに試行錯誤しながら、ぶつかり合いながら、少しずつ関係を築いていく時期なんだと思います。
今では、あの頃がウソのように落ち着いてきました。
イヤイヤ期の終わりがいつかは見えませんでしたが、確実に終わりはきます。
どうか、今日も「イヤ!」と叫ばれたあなたが、自分を責めずにいられますように。
一緒に乗り越えていきましょう。

まとめ
イヤイヤ期は成長の証
親が一人で抱え込まないことが大切
感情のコントロールは親自身のメンタルケアも大事