育児って、正直しんどいですよね。
「もう今日はムリ…」って思うこと、私は何度もあります。夜中に何度も起こされて、朝には寝不足でフラフラ。離乳食をぐちゃぐちゃにされたかと思えば、ようやく掃除したばかりの床にお茶をばしゃーん。出かけようと思って靴を履いた瞬間に「うんち出たー!」と叫ばれることも、もはや日常です。
そんな日々の中で、自分を責めてしまうこともありました。「イライラしてごめんね」「もっと笑顔でいなきゃダメなのに」って。
でも、ある日ふと気づいたんです。
「そんな毎日だからこそ、たった一つの笑顔やひとことが、宝物みたいに感じられるんだな」って。
初めて「ママ」と呼ばれた日、涙がこぼれた
それは、息子が1歳を過ぎたばかりの頃。私は産後のホルモンの影響もあって情緒が不安定で、特にその日は朝からずっと不機嫌でした。息子は息子でグズグズが止まらず、私は限界寸前。
そんなとき、息子が私の顔をじっと見て、「ま…ま…ママ」とはっきり言ったんです。
その瞬間、涙が止まりませんでした。
「この子、ちゃんと私を見ていてくれてたんだ」
「“ママ”として認めてくれてるんだ」
そう思ったら、今までの疲れがスーッと溶けていくような、不思議な感覚に包まれました。
ごめんねのハグに救われた日
ある日、些細なことで娘を叱ってしまったことがあります。まだ3歳だった娘は、言われた言葉の意味がわからなかったのか、ぽかんとした顔をしていて…その顔を見て、すぐに後悔しました。
「なんで怒っちゃったんだろう」と落ち込んでいた私に、娘が近づいてきて、小さな手でぎゅっと私を抱きしめてくれました。
そして、こう言ったんです。
「ママ、だいすき。なかなおりしよ?」
……胸がいっぱいになって、言葉が出ませんでした。
子どもって、親が思っている以上にたくさん感じ取って、たくさん愛してくれてるんですよね。教えられたのは、私の方でした。
日々の「なんでもない」が、実は一番幸せ
毎日の暮らしの中にも、小さな幸せの芽はたくさんあります。
たとえば——
● ごはんを一緒に「おいしいね」って言いながら食べること
● 公園で「ママ、こっちきてー!」と無邪気に呼ばれること
● 眠る前に「きょうもありがとう」と言ってくれること
● お昼寝中の寝顔を見て、そっとほっぺに触れる瞬間
そんな、誰にでもあるような“普通のこと”が、気づけば宝物になっています。
育児は「がんばりすぎない日」にこそ幸せがある
もちろん、毎日こうして感動ばかりしているわけではありません。朝から晩まで余裕がなくて、気づいたら一日が終わってる日だってあります。
でも、無理に「いいお母さん」になろうとしなくてもいいんですよね。
肩の力を抜いて、「あ、今ちょっと幸せかも」って感じるだけでいい。
それをひとつずつ心に残していけば、きっと育児ってもっと優しいものになる。

あなたの「小さな幸せ」は何ですか?
私が見つけた小さな幸せ、きっとあなたにもあると思います。
忙しさに埋もれて見えにくくなっているだけで、実は毎日の中にちゃんとあるんです。
「今日は大変だったけど、子どもの寝顔にほっとした」
「一緒にお風呂で歌を歌って笑った」
「初めて一緒にケーキを作った」
そんな小さな一コマを、よかったら教えてください。
きっと、あなたの幸せが、誰かの心を温めるヒントになるはずです。
まとめ
今日もおつかれさまでした。
明日もまた、ちいさな幸せを見つけられますように。