母乳育児が「つらい」「やめたい」と思った日のこと

乳幼児期の悩み(0〜2歳頃)
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母乳育児——それは「赤ちゃんのために」と多くのママが望んで始めるもの。でも、いざ始めてみると、その理想と現実のギャップに戸惑い、苦しむママも少なくありません。私もその一人でした。

授乳は、優しく穏やかな時間のはずなのに、なぜか涙が出てしまう。
「こんな気持ちになるの、私だけ?」
そんな風に思いながら夜中に赤ちゃんを抱いていたあの日々を、今でもよく思い出します。

この記事では、母乳育児にまつわる悩みにそっと寄り添いながら、「もう限界かも」と感じているあなたの心を少しでも軽くできたらという思いで綴ります。

「母乳が足りていない気がする」その不安と罪悪感

母乳育児でまず直面するのが、「母乳、足りてるのかな?」という不安。赤ちゃんが泣くたびに、「やっぱり出てないんじゃ…」と自分を責めてしまう。周りの「ちゃんと飲めてる?」の一言が心に刺さることもありますよね。

私もそうでした。特に夜中、何度も泣かれると、「自分のせいでこの子が苦しんでいる」と思えて、泣きながら授乳していたこともあります。

ママ
ママ

哺乳瓶で飲んだらすぐ寝るのに…なんで母乳はダメなんだろう

そんな風に思ったこと、ありませんか?

だけど、赤ちゃんが泣く理由はひとつじゃないんです。お腹が空いているだけじゃなく、眠たい・寒い・暑い・不安…いろんな感情を泣くことで表現しています。母乳の量=愛情の量、じゃありません。赤ちゃんが泣いても、それはあなたのせいではない。むしろ、あなたを頼って泣いているんです。

「授乳が痛い」…身体の痛みと心の疲れ

母乳が出ることと、楽に授乳できることは別問題。乳首が切れたり、張りすぎて痛くなったり、赤ちゃんの吸い方が上手くなかったり…授乳は、実はものすごく体力を使う作業です。

特に産後すぐの時期は、睡眠不足と回復途上の体で、傷んだ乳首をかばいながら授乳するのは、まるで拷問のように感じることもあります。

ママ
ママ

痛くて抱っこも辛いのに、また授乳の時間…

そんなふうに時計を見るのが怖くなることも、きっとありますよね。

無理しないでください。乳頭保護器を使うのも、搾乳に切り替えるのも、母乳外来に頼るのも立派な選択です。そして何より大切なのは、「授乳が痛い」=「母親失格」ではない、ということ。

自分を労ることは、赤ちゃんのためでもあります。疲れた身体で頑張り続けるより、ちょっと立ち止まってケアしてあげる方が、長い目で見ればずっと健やかな子育てにつながります。

「やめた方がいいのかな?」と悩む心の揺れ

何度も「やめようかな」と思ったことがありました。だけど、「やめたらダメな母親に思われるんじゃないか」と踏み出せず、結局自分を追い詰めてしまう。そんな負のループに陥ること、ありませんか?

SNSではキラキラした母乳育児の写真が並び、完母を貫いているママを見ると「私はダメだ」と落ち込んでしまう。でも、その裏にある苦労や涙は、投稿には映っていないだけ。

誰かと比べなくていい。母乳をやめることも、ミルクに頼ることも、「あなたと赤ちゃんが幸せになるための選択肢」のひとつなんです。

SNS発言
SNS発言

母乳をやめたら、楽になった。やっと笑顔で赤ちゃんと向き合えた

そんな声も、たくさん聞いてきました。

何が「正解」かなんて、育児にはありません。あなたが「もう頑張れない」と思ったら、それがサイン。母乳にこだわることより、あなたと赤ちゃんが笑顔で過ごせることの方が、ずっとずっと大切です。

読者のあなたへ──「ひとりじゃない」と思えることの大切さ

母乳育児って、本当に孤独なんですよね。昼夜問わず、数時間おきに続く授乳。誰にも代わってもらえない。泣きたくなるほどしんどいのに、どこかで「頑張らなきゃ」と思ってしまう。

でも、どうか忘れないでください。
あなたは、十分に頑張っている。
そして、ひとりじゃない。

この文章を読んでくれているあなたのように、悩んで、泣いて、それでも赤ちゃんのために前を向こうとしているママが、全国にたくさんいます。声に出せない気持ちを、そっと抱えているママが、きっとあなたのすぐそばにも。

母乳育児がつらいなら、それはあなたがダメなのではなく、授乳という行為そのものが大変すぎるんです。だからこそ、自分を労わる時間をどうか作ってあげてください。

まとめ──母乳育児は「選択」できるもの

母乳育児には、喜びも確かにあるけれど、それ以上に孤独や痛み、不安がつきまとうものです。それでも頑張ろうとするあなたは、十分すぎるほど素敵なママです。

もし今、「やめたい」と思っているなら、それは弱さじゃありません。強くあろうとした証です。そして、「やめてもいい」と自分を許すことは、愛情を手放すことではなく、新しい形の育児を選ぶこと。

どうか、自分を責めないで。
どうか、赤ちゃんの笑顔だけじゃなく、あなた自身の笑顔も大切にしてほしい。

一緒に泣いて、悩んで、笑える日が来るまで。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。

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