実は今、夫が長期出張で家を空けています。数週間、いや、下手したら1ヶ月以上帰ってこない予定。
「行ってらっしゃい」と送り出したときは正直、そこまで深く考えてなかった。「まぁ、ちょっと大変かもだけど、なんとかなるでしょ」くらいに思ってた。
でも――現実は、甘くなかったです。
1日目で限界かも?と思った朝
夫が出張に出た初日。朝はいつもよりちょっと早起きして、気合を入れてお弁当作り。子どもたちはまだ布団の中でぬくぬく。
「よし、完璧!」と思った直後、次男が起きてきていきなり号泣。
「パパがいい〜〜〜!!!」
まだ寝ぼけてるのか、夢でも見たのか。でもその声を聞いた瞬間、こっちも胸がぎゅっと苦しくなった。
「パパ、お仕事でちょっと遠くに行ってるんだよ。またすぐ会えるからね」って抱きしめながら言ったけど、自分の声も少し震えてた気がする。

朝からカオス、夜までノンストップ
まず朝。アラーム鳴っても二度寝する私。…の横で、すでに全力イヤイヤ期の次男(2歳)が「パン!ちがう!こっちのパンがいいのー!」と絶叫。いや、それ昨日食べなかったやつじゃん…。
なんとかごまかして朝ごはんを済ませ、長男の幼稚園の準備。でも今日は「くつしたが気にくわない」と玄関でひっくり返る長男。私は心の中で(マジか…)と思いながら「よし!今日は靴下くじ引き大会だー!」と謎のテンションで乗り切る。
とにかく「次から次へと」って感じ。
トイレもゆっくり行けないし、食事もほぼ立ち食い。
それなのに、子どもたちに「ママあそんで〜」「これやって〜」のリクエストは止まらない。
あまりに余裕がなくて、つい強い口調で怒ってしまうこともあって、「あぁ、私またやっちゃった…」って自己嫌悪で夜中に涙が出ることも。
誰にも見られてないからこそ、こぼれる弱音ってあるんだなぁと思った。
昼寝?そんなものはない。
散歩行こうと思ったら「おそと、いかない〜!」と泣く。いや、さっきまで「おそといく!」って言ってたじゃん。やっと外に出たら今度は「かえる!」の無限ループ。
もうね、体力もメンタルもけっこうギリギリ。でも、スーパーで一緒にカート押しながら「ママ、だいすき〜」って突然言われて、ちょっと泣きそうになった(人前なのに!)。
寝かしつけタイムの攻防戦
そして1日の最後の大仕事、寝かしつけ。絵本読んで、お水飲んで、トイレ行って、やっと電気消した…と思ったら「ママ、こわい」「トイレいきたい」「ねむくない」三連コンボ。
布団の中で半泣きになりながら、「パパがいたらなぁ…」って思う瞬間が何回もあった。
でも、たまに子どもたちが「パパのおしごと、おわったらあえる?」って聞いてきて、「うん、がんばってるからね」って答えると、なんか私も頑張らなきゃな、って思えるんだよね。
ある夜のこと
そんな中でも、ちょっとずつ「慣れ」が出てくる日々。
お風呂もなんとか2人同時に済ませられるようになったし、寝かしつけのパターンも掴めてきた。
でも、やっぱり夜になるとぐったり。部屋の電気を消して、寝かしつけ中に自分も寝落ちしそうになっていた、ある日のこと。
隣でゴロゴロしていた長男が、ぽつりとつぶやいた。

ママ、パパいなくても、がんばってるね。えらいね。
――ああ、もう、涙腺崩壊。
びっくりして長男の顔を見たら、ニコッと笑っていて。その顔を見た瞬間、堪えてた何かが一気に溢れました。
子どもって、ちゃんと見てるんだな。感じてるんだな。
「ちゃんとしなきゃ」と思って空回りしてた毎日だったけど、それでも伝わっていたんだって思えた。
ワンオペ生活で気づいたこと
正直、ひとりで育児してると「こんなの私だけ?」って孤独に感じるときもある。でもSNS見たり、ママ友とちょっとLINEしたりするだけで「みんな同じように頑張ってるんだな」って思えて、すごく救われた。
あと、自分で思ってたより私、けっこうやれてるかも。もちろんイライラする日もあるけど、ひとつひとつなんとか乗り越えてる。
完璧じゃなくていい
あの日以来、少し肩の力が抜けました。
ご飯がちょっと適当でもいい。洗濯が1日遅れてもいい。お菓子でごまかす日があってもいい。
“がんばりすぎなくていい”って、自分にちゃんと許せるようになった。
子どもたちは、私の「できたこと」よりも、「一緒にいてくれること」をちゃんと見てた。
泣きながら絵本を読んだ日も、怒りすぎてごめんって謝った日も、それでも「ママがいい」って言ってくれた。
どこにも行かなくても、何もしてなくても、子どもにとって“ママがいること”が安心だったんだなって、やっと気づいた。

まとめ
ワンオペ育児って、やっぱり大変です。
でも、その分だけ、自分の中にあった“強さ”や“優しさ”に気づく時間でもありました。
もし今、同じようにパートナーが不在でひとり育児を頑張ってる方がいたら、伝えたい。
あなた、本当にすごいです。
今夜も子どもたちの寝顔を見ながら、自分をギュッと抱きしめてあげてください。