「どうやって送迎してるの?」
これは、子どもが2人になってから何度も聞かれた質問です。
わが家には車がありません。10年近くペーパードライバーで、車を持つことも考えたけれど、維持費や保険料、駐車場代……それらを思うと、やっぱり難しくて。
でも、保育園、習い事、買い物……毎日、移動の連続。子どもを連れての外出は、それだけで一仕事です。「車があればもっと楽だったのかな」と思ったことも数えきれません。
この記事では、車なし育児の中で感じた悩みや戸惑い、工夫してきたこと、そして「これから」のことについて、正直に綴ります。
もし、今まさに同じように悩んでいる方がいたら、少しでも「自分だけじゃない」と感じてもらえたら嬉しいです。
朝の送迎――雨の日の憂鬱と戦いながら
朝の出発。子どもが2人になると、それだけで一気に難易度が上がります。
「え?靴履かないの?」「なんでそのタイミングでトイレ?」
そしてようやく家を出たと思ったら、途中で「だっこ~!」。しかも雨の日はカッパや傘、替えの靴下まで荷物が増え、リュックがパンパンに。

朝、時間との戦いがしんどすぎて、泣きたくなることあるよね…
そんな日は、開き直ってこう思うようにしています。
「多少遅れても命に関わらない。今日も頑張ってる、私。」
無理に走らず、一歩ずつ進めばいい。特に雨の日は、ただ歩くだけでも十分えらい。
「車なら5分なのに…」という思いを抱えつつも、抱っこひも+ベビーカー+リュックで乗り越えた朝のことは、今思い返してもよく頑張ったなと思います。
習い事への送り迎え――時間と距離のやりくり
保育園の送迎よりも悩んだのが、習い事の移動手段でした。
自宅と保育園、そして習い事の教室。バスや電車を使っても乗り換えが多く、時間も体力も消耗してしまいます。
しかも、下の子を連れて上の子のレッスンを待つ間は、長時間の“拘束”。お昼寝の時間と重なればギャン泣きも。
「どうしてみんな、こんなにサクサク習い事をこなせるの?」と、他の家庭と比べて落ち込むこともありました。
でも、あるときから考え方を変えてみたんです。
**「移動時間を、親子の会話タイムにしよう」**と。
上の子と手をつないで歩きながら、今日の出来事を話したり、景色の変化を楽しんだり。
下の子がベビーカーで寝てくれた日は、「ちょっと自分だけのご褒美タイム」と思って、ホッと一息ついたり。

ああ、こんな日々も、きっとあっという間に終わるのかもしれないな
そう思うと、少しだけ心が軽くなりました。
今後の選択肢――三人乗り自転車、使ってみたら…
ずっと迷っていたのが、電動三人乗り自転車の購入でした。

最初は高価だし、本当に使いこなせるか不安でしたが、思い切って導入。
結果として、「もっと早く買えばよかった!」と思えるほど、世界が変わりました。
行動範囲が広がり、買い物や公園へのお出かけも楽に。
ただし、最初は慣れるまでちょっと怖くて、何度も遠回りしたり、坂を避けたりして慎重に乗りました。
バッテリーの充電や、雨の日の乗れなさなど、車にはない手間もありますが、わが家にはちょうどよい選択だったと感じています。
それでも、無理して自転車を導入しなくてもいいとも思います。
自分と子どもの性格や生活環境に合った手段を、少しずつ模索していけばいいんです。
焦らず、比べず、**“わが家なりの答え”**を見つけていければそれで十分。
読んでくださったあなたへ――「ひとりで頑張りすぎないで」
車がないというだけで、選択肢がぐっと狭まるように感じることがあります。
「ここに行けない」「この時間に間に合わない」「疲れすぎてイライラする」……。
わたし自身も、何度もそう思いました。
でも同時に、**“車がないからこそ得られた時間や経験”**もありました。
子どもと並んで歩く道で見つけた小さな花、電車の中で静かに並んで座る背中、
急がずに過ごした道中の会話。
そんな小さな「できた」の積み重ねが、少しずつ自信になっていきます。
大丈夫。完璧じゃなくていい。
今日も、送迎という“見えない家事”をがんばってるあなたは、もうそれだけで十分すぎるほどすごいです。
まとめ――“わが家のやり方”が、いちばんの正解
「車なし」という選択は、ときに不便で、心細くて、「やっぱり車があれば…」と後悔しそうになることもあるかもしれません。
でも、その中でも私たち親は、ちゃんと日々を乗り越えています。
子どもを送り出し、迎えに行き、夕飯を作って寝かしつける――本当にすごいことを、当たり前のようにやっている。
どうか、自分に「よくやってるよ」と声をかけてあげてください。
そして、もしこれから車を持つことを検討しても、今のまま続けていくとしても、
あなたの選ぶ道が、きっと正しい道になりますように。
一緒にがんばっていきましょう。
今日も、本当にお疲れさまでした。